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TikTokと抖音のデータは何が違う?取得ルートと API の比較

TikTok と抖音(Douyin)はどちらも ByteDance のサービスですが、TikTok の公式説明によると、両者は異なる製品で、異なる法人がそれぞれの地域で運営しています。調査・モニタリング・データチームは、二つの別々のデータソースとして扱う必要があります。本記事では両者の関係、それぞれの公式・第三者によるデータ取得ルート、両方を分析する際に確認すべき制約を整理します。

TikTokと抖音のデータの違い:取得方法比較のインフォグラフィック。AIナレッジハブの要点を図解しています

結論:TikTok と抖音のデータは同じものとして扱えますか?

いいえ。TikTok の公式説明によると、抖音と TikTok は異なる製品で、抖音は中国本土のアプリストアでのみ提供され、TikTok は中国本土以外の地域でのみ提供・運営されています。親会社が同じでも、アカウントやコンテンツが対応しているわけではありません。取得ルートも異なり、TikTok は条件を満たす非商用の研究者に研究ツールを提供し、抖音には開発者のアプリ向けを中心としたオープンプラットフォームがあります。検索とサンプリングは個別に行い、一方の検索結果だけで他方に関連する議論があるかどうかを判断しないでください。

こんな方におすすめ

  • 両プラットフォームを同時に追う調査・OSINT・ソーシャルリスニングのチーム
  • ショート動画のデータソースを評価するデータエンジニアリング・プロダクトチーム
  • 中国本土と海外市場のコンテンツトレンドを比較したいブランド・市場調査部門

データが必要な場合

  • 抖音:LargitData のソーシャルデータ API はウェブクローラーで公開コンテンツを収集し、キーワードによる動画検索、動画コメント、公開アカウントの投稿タイムラインを提供します。抖音の公式 API ではなく、第三者のデータサービスです。 抖音 API リファレンス
  • TikTok:InfoMiner で公開コンテンツをモニタリングし、リアルタイムのアラートと分析レポートを利用できます。 InfoMiner とは?

両者の関係:同じ会社、別々のプラットフォーム

抖音は 2016 年 9 月に中国本土で始まり、ByteDance はその後 2017 年に海外市場向けの TikTok を開始しました。2017 年 11 月に Musical.ly を買収し、2018 年 8 月に TikTok へ統合して、既存のアカウントとコンテンツを移行しています。

TikTok の公式説明によると、抖音と TikTok は異なる製品で、それぞれ独自のプラットフォームのコードと管理チームを持ち、異なる法人がそれぞれの地域で運営しています。抖音は中国本土のアプリストアでのみダウンロードでき、TikTok は中国本土以外でのみ提供されています。データの観点では二つの独立したデータソースとして扱い、アカウント、コンテンツ、対象範囲をそれぞれ確認してください。

TikTok と抖音のデータの違い一覧

比較軸 TikTok 抖音(Douyin)
サービス地域 中国本土以外の市場 中国本土
主な言語 多言語、市場により異なる 主に簡体字中国語
アカウントとコンテンツ 異なる製品のため個別に確認し、同一のデータとして扱わない
公式の研究データルート Research API と VCE(条件を満たす非商用の研究者のみ申請可) 2026 年 10 月時点で、中国国外の研究者が申請できる研究データルートは見当たらない
公式の開発者向けインターフェース Display API、Commercial Content API など。いずれも用途が限定 抖音オープンプラットフォーム。API に応じてユーザー認可またはアプリの認証情報を使用し、有効化と審査の要件は個別のドキュメントに従う
分析テーマの例 海外市場のコンテンツトレンド、ブランドの話題、クリエイターの動向 中国本土の消費トレンド、EC コンテンツ、話題の拡散
LargitData の対応 InfoMiner で公開コンテンツをモニタリング ソーシャルデータ API と InfoMiner のモニタリング

TikTok のデータの取得ルート

Research API と VCE:非商用の研究者向け

TikTok の開発者サイト(2026 年 10 月確認)によると、Research Tools(Research API と仮想計算環境 VCE を含む)は米国、欧州経済領域(EEA)、英国、カナダ、スイスの学術機関と、EU の非営利または独立系の研究機関が申請できます。ブラジルの学術機関・非営利団体も、子どものオンライン安全を研究する場合は申請できます。申請者は商業的利益から独立している必要があり、クリエイター、広告主、商用ユーザーは対象外です。また、具体的な研究計画ごとに申請し、審査を通過してから利用できます。申請者本人も対象地域に所在し、公式に記載されたその他の条件を満たす必要があります。

取得できるデータは、公開動画、動画コメント、個別ユーザーの公開プロフィール、フォロワー・フォロー中のリストです。公式 Codebook によると、データは 18 歳以上のユーザーの公開アカウントに限られ、フォロー中のリストも公開設定されている必要があります。公式 FAQ によると、Research API の通常の上限は 1 日 1,000 リクエスト・最大 100,000 件で、フォロワー・フォロー中のリストには別途 1 日 20,000 リクエスト・最大 2,000,000 件の上限があり、いずれも毎日 UTC 0 時にリセットされます。新しい動画が検索対象になるまで最大 48 時間、再生数やフォロワー数などの統計の更新には最大 10 日かかります。条件を満たして承認された、学術機関以外の非営利組織は VCE で限定的に利用できます。申請資格があっても API アクセスが保証されるわけではありません。

その他の公式インターフェース:用途が限定

Display API は、認可したユーザー本人のプロフィールと動画を第三者のアプリに表示するためのもので、他のアカウントのコンテンツ検索には使えません。Commercial Content API では、広告主名やキーワードで広告やその他の商用コンテンツを検索し、広告主や配信に関する情報を取得できます。公式製品ページでは現在のデータ対象を EU 加盟国としており、申請者は他の国に所在していても構いません。対象は商用コンテンツのライブラリで、TikTok 全体の公開動画を検索するものではありません。

EU DSA に基づく研究者のデータアクセス

EU デジタルサービス法第 40 条第 4 項では、設立国のデジタルサービス調整機関が理由を付して要請した場合、超大規模オンラインプラットフォームおよび検索エンジンは、EU のシステミックリスクを研究する審査済みの研究者にデータへのアクセスを提供する必要があります。欧州委員会は 2025 年 7 月に委任規則(Delegated Regulation (EU) 2025/2050)を採択し、審査を経た研究者が非公開データにアクセスする手続きを定め、申請と情報交換のためのデータアクセスポータルを設けました。同規則は 2025 年 10 月 29 日に発効しています。このルートは EU のシステミックリスクを研究する、条件を満たした研究者向けのもので、一般的な商用モニタリングのデータソースではありません。

第三者のソーシャルリスニングツールとデータサービス

企業のチームは、TikTok の公開コンテンツをモニタリングするソーシャルリスニングツールやデータサービスを検討できます。カバー範囲、更新頻度、取得できる項目を確認し、実際に注目するアカウントとキーワードで試してください。

抖音のデータの取得ルート

抖音オープンプラットフォーム:API ごとの認可・利用条件を確認

抖音オープンプラットフォームは、プロフィール、コンテンツ、検索、ダイレクトメッセージ、生活サービス、ミニプログラムなどの機能を提供しています。認可方式は API ごとに異なり、ユーザー認可による access_token が必要なものと、公式の抖音動画検索のようにアプリ単位の client_token で呼び出すものがあります。機能の有効化と審査の要件は個別のドキュメントにより異なり、利用範囲はアプリの資格と各 API の規定によります。公開コンテンツを無制限に収集できるという意味ではありません。

自前で収集する場合:アクセス条件と保守要件を確認

自前で収集する前に、利用可能なアクセス方法、アカウントと認証の要件、データの取得可能性、ページや API が変更された場合の保守要件を確認してください。

第三者のデータサービス

第三者のデータサービスも抖音の公開コンテンツを取得する方法の一つで、構造化された項目として受け取り、自社の分析フローに組み込めます。評価の際は、収集方法、取得できる項目、コメントの取得範囲、過去データの遡及範囲、更新頻度を確認してください。

誤解されやすい点

  • 両プラットフォームのデータは個別に確認する:異なる製品のため、アカウントとコンテンツはそれぞれ確認・収集し、同一のデータとして扱わないでください。
  • 一方の検索結果だけで他方を判断しない:検索結果や議論の範囲はプラットフォームによって異なる場合があります。それぞれで検索し、一方の結果だけで他方に関連コンテンツがないと判断しないでください。
  • Research API は商用モニタリングの対象外:Research API は非商用の研究に限られ、クリエイター、広告主、商用ユーザーは対象外です。
  • エンゲージメントは比較条件を確認してから比べる:再生数やいいね数を比較する前に、指標の定義、サンプリング範囲、集計時点を確認してください。条件がそろわない場合は、各プラットフォーム内の変化を個別に示すのが適切です。

両プラットフォームを同時に分析するときの注意点

第一に、個別にサンプリングすること。対象市場と実際の言葉遣いに合わせてキーワードリストを設計し、必要に応じて簡体字・繁体字や一般的な別名を含めてください。

第二に、取得可能性に注意すること。コンテンツは削除や非公開化により、後から取得できなくなる場合があります。出来事を追う場合は、発生中に継続して収集し、収集日時と出典 URL を保存してください。

第三に、動画の内容とコメントを区別すること。意見は音声、字幕、映像、タイトル、説明文、コメントのいずれにも表れます。分析対象に含めたデータを明示し、取得したコメントを視聴者全体の意見とみなさないでください。

第四に、用途と法務の確認を先に行うこと。公開コンテンツであっても自由に収集・再利用できるわけではありません。プラットフォームの規約、著作権、個人データの扱いは、用途と法域に応じて法務・コンプライアンス部門が評価してください。

よくある質問

いいえ。TikTok の公式説明によると、両者は異なる製品で、異なる法人がそれぞれの地域で運営しています。抖音は中国本土でのみ、TikTok は中国本土以外でのみ提供されています。分析する際は、両方のアカウントとコンテンツを個別に確認してください。
TikTok の公式説明によると、クリエイター、広告主、商用ユーザーは Research Tools の申請対象外です。地域、所属機関、非商用研究の条件を満たしていても研究計画の承認が必要で、承認後の利用方法は Research API または VCE のいずれかになる場合があります。企業は、ニーズに合うソーシャルリスニングツールやデータサービスを別途検討できます。
はい。抖音オープンプラットフォームは公式 API を提供しており、API に応じてユーザー認可またはアプリ単位の認証情報を使います。機能の有効化と審査の要件は個別のドキュメントにより異なり、公式の抖音動画検索もその一つです。実際の利用範囲と資格要件は、各 API のドキュメントで確認してください。
調査範囲によります。TikTok と抖音の両方が調査対象であれば、それぞれで検索・サンプリングしてください。一方の検索結果だけで、他方に関連する議論がないとは判断できません。キーワードとエンゲージメントの比較方法も、プラットフォームごとに設定してください。

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LargitData にお問い合わせいただければ、抖音 API の項目、収集方法、連携の流れをご案内します。実際に追っているキーワードで試してご確認ください。

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